"困難は分割せよ" (デカルト)
名言とはたいていマインドに訴えるものが多いが,これは具体的な手法を示しているのが好きな理由である
"無能で十分説明されることに悪意を見出すな" (ハンロンの剃刀)
この世に悪意が存在しないということはない。だが,悪意と思われることの大半は単に相手が無能なだけである。
"人間自身が<マクスウェルの悪魔>なのだ" (都筑卓司)
マクスウェルの悪魔は物理学により否定されているし,都筑氏もその意味では使っていないことを承知の上で,それでもなお「いいことは取り入れ,よくないことは取り入れない」啓蒙主義的な態度こそ人類が持つべきものだと思うのだ。
"仕事は大切だし一生懸命取り組むべきだ。だが命を懸けるほどの価値はない" (職場の上司)
ブラック職場・うつ・心の病といった報道がなされるたびに思い出す。仕事が原因で命を失うなんてもったいなさすぎる。前近代までは確かに命を懸ける仕事は存在していたし,そういった人々の犠牲の上に現代の繁栄は築かれているのだろうが,現代日本においては命を賭す仕事など存在しない。